2024年2月6日に厚生労働省から2023年一人あたりの給与の速報値が発表されました。

結果は、平均32万9859円 3年連続の増加でした。

ところで、あなたの財布の中身は、数年前と比べてどう変わりましたか?

スーパーのレシートを見る度に、物価の上昇を実感している人も多いはず。

実際は一部の高所得者が平均値を押し上げているだけで、多くの人がそれに見合った賃金の上昇は感じられないのが現実です。

この記事では、なぜ多くの日本人が賃金停滞の問題に直面しているのかを明らかにし、実質賃金がなぜ減少しているのかを詳しく説明します。

そして、私たちがこの状況をどう乗り越えられるのか、具体的な策を提案します。

物価上昇と賃金停滞の現実

昨今の日本では、スーパーでの買い物が以前よりもずっと高くつくようになり、電気やガスの料金も年々上がり続けています。しかし、多くの人々の給料は、これらの物価上昇に全く追いついていません。毎月の給料明細を見るたびに、なんとか節約して生活費を抑えようと努力しても、物価の上昇はそれを上回ります。

この現状は、ただ単に「生活が苦しい」という問題だけではありません。将来に対する計画、つまり「ライフプラン」を立てる上で、大きな障害となっています。例えば、子どもの教育費の積み立てや、自分たちの老後のための貯金など、長期的な視点での計画を考えるとき、不安定な給料と上昇する物価では、どうしても計画が立てにくくなります。

特に、家を買う、子どもを育てる、趣味にお金を使うなど、人生の大きな節目や楽しみに必要な資金計画に大きな影響を与えています。給料が上がらない中で物価だけが上がり続けると、人々は自分の夢や希望を諦めざるを得なくなります。

この記事では、なぜ物価は上がり続けているのに、賃金は停滞しているのか、そしてこの問題にどう対処すればよいのかを考えていきます。毎日を生きる私たちにとって、ただでさえ厳しい生活がさらに厳しくなっていくこの状況を、どうにか打破する方法はあるのでしょうか。

実質賃金の減少とその背景の深掘り

厚生労働省が発表した2023年の毎月勤労統計調査によると、物価の変動を反映した実質賃金は、1年前と比べて2.5%減りました。これは2年連続のマイナスで、下げ幅は消費税増税の影響で2.8%減少した2014年以来、9年ぶりの大きさとなりました。

最近のデータを見ると、日本で働く人たちの給料(名目賃金)は少しずつ上がっているように見えます。でも、実際に生活に直結する「実質賃金」は減っているという事実があります。これは、給料の上昇率が物価上昇率に追いついていないため、実際に手にするお金の価値が下がっていることを意味します。つまり、同じ金額をもらっても、買えるものの量や質が以前に比べて減ってしまっているのです。

この実質賃金の減少は、私たちの「ライフプラン」にも大きな影響を与えています。例えば、家族との旅行、住宅の購入、子どもの教育資金など、将来に向けて計画していたことが、思ったように進められなくなっています。なぜなら、計画を立てた時点で想定していた収入が、実際にはその価値を維持できていないからです。

では、なぜこのような状況が発生しているのでしょうか。その背景には、日本経済の構造的な問題が隠れています。具体的には、パートタイムや契約社員など、不安定な雇用形態が増えていることが挙げられます。これらの雇用形態では、通常の正社員に比べて給料が低く抑えられがちです。さらに、残業時間の削減など、働き方改革の影響で、労働時間が減少している場合もあります。結果として、働く時間が減ると、当然、手取りの給料も減ることになります。

このような状況は、私たちの日々の生活だけでなく、将来の計画にも影響を及ぼしています。ライフプランを立てる上で、安定した収入は非常に重要です。しかし、現在の日本では、その安定した収入を見込むことが難しくなっているのです。この問題に対処するためには、単に給料を上げるだけではなく、雇用形態の安定化や、働き方改革のさらなる推進が必要となるでしょう。

賃金上昇の遅れの原因と対策

多くの人が感じているでしょう。給料が上がらない中で、どうにかして生活の質を保ち、将来のために貯金もしたい。でも、物価は上がる一方で、手取りはその場にとどまっているか、実感としては下がっているように感じます。このような状況で、どうやって「ライフプラン」を実現していけばいいのでしょうか。

解決策の一つは、個人レベルでの賢いお金の管理です。まず、自分の収入と支出をしっかり把握することから始めましょう。月々の固定費や変動費をリストアップし、どこに無駄があるかを見つけて削減します。例えば、定期的な外食やカフェでのコーヒー代、気づかないうちにかさんでいるスマホのデータ使用料など、見直すことで削減できる支出は意外と多いものです。

次に、副収入を得る方法を考えてみましょう。趣味を生かした副業や、在宅ワーク、フリーランスとしての仕事など、自分のスキルや時間を活用して収入を増やす方法はいくつもあります。ただし、副業を始める際には、現在の仕事に影響が出ないように注意が必要です。

また、将来の不安を減らすためには、できるだけ早く貯蓄を始め、投資を検討することも一つの方法です。少額からでも良いので、定期的に貯金をし、将来への備えをします。リスクを理解した上で、株式や投資信託など、少しでも収益を上げられる選択肢を探るのも良いでしょう。

重要なのは、現状に満足せず、自分の「ライフプラン」を実現するために積極的に行動することです。給料の上昇を待っているだけではなく、自分でできることから始めてみましょう。個人の努力だけで全てを解決できるわけではありませんが、小さな一歩が大きな変化を生むこともあります。自分の未来は、自分で切り開いていくもの。今日からできることを一つずつ実行に移していくことが、希望につながる第一歩になります。

まとめ

私たちのライフプランに直結する物価上昇と賃金停滞の問題は、ただ座って悩んでいるだけでは解決しません。

この記事を通じて、その背景にある実質賃金の減少とその原因を理解し、具体的な解決策を見つける一歩を踏み出しましょう。

自分の未来は自分で切り開くことができます。

今から行動を起こして、より良い生活と将来に向けて前進していきましょう。

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今日はここまで記事を読んでくれてありがとうございました。

この記事を書いた人

田中 大介(たなか だいすけ)

有限会社安全保険事務所代表取締役
生命保険募集人、損害保険募集人、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

こんにちは!私はライフプランの立て方やお金の使い方についてアドバイスするのが得意です。投資の勉強が特に好きで、資産運用ついて熱心に学んでいます。趣味のトライアスロンで、健康的なライフスタイルを楽しんでいます。お客様の夢や目標をサポートするのが楽しみです。何か質問や相談があれば、お気軽にどうぞ!


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