「老後の資金、これだけあれば安心かも?」そんな疑問を持つ方は多いですよね。
老後に持つべき最低の資産残高が1,934万円と考えられていますが、これは一体どのようにして計算されたのでしょうか?
そして、約8割の人が老後の生活に不安を感じているという現実。
もし自分の老後の資産残高が800万円以下だとしたら、これからどのように計画を立てればいいのでしょう?
また、毎年どれくらい貯金する必要があるのか、具体的な数字を知りたいですよね。
今日はこれらの疑問をまとめてみました。
目次
老後に持つべき最低の資産残高は1,934万円
下の表は、年代別に単身世帯と二人以上世帯が、老後の金融資産残高は最低どれぐらい必要かを表したものです。
年代別 | 単身世帯 | 二人以上世帯 |
---|---|---|
20歳代 | 1,670万円 | 1,366万円 |
30歳代 | 2,086万円 | 1,885万円 |
40歳代 | 2,260万円 | 1,892万円 |
50歳代 | 2,065万円 | 2,187万円 |
60歳代 | 1,560万円 | 1,965万円 |
70歳代 | 1,423万円 | 1,817万円 |
全世帯 | 1,787万円 | 1,934万円 |
老後に必要な資産は、具体的にどれぐらいでしょうか?
単身世帯では、最低1,787万円が必要だと考えられています。一方、二人以上の世帯では1,934万円が必要だと考えられています。これらの数字は、老後の生活を安心して送るための基準として参考になります。
しかし、これらの金額が全ての人にとって適切とは限りません。生活スタイルや健康状態、住んでいる地域によっても、必要な資金は変わってきます。
例えば、都市部に住む人は地方に住む人よりも多くの資金が必要かもしれません。また、趣味やレジャーに積極的な人は、もっと多くの資金が必要になるでしょう。
大切なのは、自分自身の生活スタイルや将来の計画を基に、必要な資産を見積もることです。そして、その見積もりに基づいて、現在から計画的に資産を形成していくことが重要です。老後の安心した生活を実現するためには、早めの計画と準備が鍵となります。
約8割の人が老後の生活に不安を感じている
老後の生活を心配している割合
老後の生活を心配している理由
多くの人が老後の生活について悩んでいるようです。なぜでしょうか?
調べてみると、約8割の人が老後の生活に不安を抱えていることがわかります。
その理由は何か。主に、「十分な金融資産がない」「年金や保険が不足している」「将来の物価の上昇を心配している」という感じがします。
特に、「現在の生活にゆとりがなく、貯金ができていない」というのは切実な問題です。老後の生活を安心できるものにするためには、これらの問題をどう克服するかが鍵になるでしょう。
現在の資産残高は800万円以下?
下の表は、年代別に単身世帯と二人以上世帯で、現在の資産保有額がいくらあるかを表したものです。
年代別 | 単身世帯 (中央値) | 二人以上世帯 (中央値) |
---|---|---|
20歳代 | 20万円 | 44万円 |
30歳代 | 75万円 | 200万円 |
40歳代 | 53万円 | 250万円 |
50歳代 | 53万円 | 350万円 |
60歳代 | 300万円 | 700万円 |
70歳代 | 485万円 | 800万円 |
世論調査の結果では、現在の資産残高が800万円以下と答えた方が殆どのようです。
老後に必要な資産残高について、多くの人が理想的な額には遠く及ばない状況にあるようです。
老後に持つべき最低の資産残高としては、60歳代で単身世帯が1,560万円、二人以上世帯が1,965万円。70歳代では単身世帯が1,423万円、二人以上世帯が1,817万円が必要だと答えています。
しかし、現在の資産残高を調べてみると、60歳代で単身世帯が300万円、二人以上世帯が700万円。70歳代では単身世帯が485万円、二人以上世帯が800万円となっており、理想とする金額との間には大きなギャップがあることがわかります。これは、多くの人が老後に必要とされる資金を十分に蓄えることができていないことを示しています。
この状況を踏まえると、老後の資産計画には十分な計画が必要となります。多くの人が資産残高が理想に達していないという現実を直視し、今後の対策を考えることが、安心した老後を迎えるために必要となるでしょう。
毎年どれぐらい貯金する必要があるの?
下の表は、各年代別で、単身世帯と二人世帯以上の収入に対する割合を表したものです。
年代別 | 単身世帯 | 二人以上世帯 |
---|---|---|
20歳代 | 16% | 16% |
30歳代 | 15% | 14% |
40歳代 | 16% | 12% |
50歳代 | 13% | 13% |
60歳代 | 10% | 11% |
70歳代 | 8% | 9% |
では、多くの人は、老後に備えてどれぐらい貯金してるのでしょうか?
多くの人が年間の手取り収入(臨時収入も含む)の約12%を貯蓄に回しているようです。この数字は、老後の生活に対する具体的な備えの一例と言えます。
しかし、これが全ての人にとって最適な方法とは限りません。収入や家計の状況、将来の計画など、個々の状況に応じた貯蓄計画が重要です。
例えば、収入が多い人はもっと多く貯蓄できるかもしれませんし、家計に余裕がない人は、この数字を達成するのが難しいかもしれません。
大切なのは、自分自身の状況を正確に把握し、現実的で持続可能な貯蓄計画を立てることです。老後に向けての準備は、一歩一歩確実に進めていくことが大切だと思います。
手遅れになる前にライフプランを組み立てよう
今回は、統計調査を基に老後の資金に関して調べてみると、興味深い事実が浮かび上がりました。
多くの人が、資産が少なく、そのことに不安を感じているのです。老後に必要とされる資金としては、約2,000万円が目安とされていますが、実際には多くの人がその半分以下しか貯蓄できていない状況です。
そして公的年金だけでは不十分という現実を示していました。結果として、多くの人が老後も働くことを考えざるを得ない状況にあります。まるで、映画『老後の資金がありません!』のようなストーリです。
では、どうすればよいのでしょうか。解決策の一つとして、早めにライフプランを組み立てることが挙げられます。しかし、ライフプランの立て方がわからないという方も多いでしょう。
そんな時は、ファイナンシャルプランナーである、私、田中大介がお手伝いします。老後の資金計画に関する相談は、ぜひ私にお任せください。一緒に具体的な計画を立て、安心できる老後を目指しましょう。
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