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以下の内容は「2024年度、給付貸与奨学金早わかりガイド」を出典しています。
給付奨学金と貸与奨学金の違い
奨学金には返還不要の給付奨学金と、返還が必要な貸与推奨金があります。
給付奨学金
これは返済不要の奨学金です。経済的に支援が必要な学生に対して、教育機会の平等を図る目的で提供されます。学生の家庭の経済状況や成績などに基づいて採用されます。
貸与奨学金
これは返済が必要な奨学金です。貸与奨学金は、学生が卒業後に一定の条件下で返済する必要があります。返済条件や利息の有無は奨学金の種類によって異なります。
- 第一種奨学金: 通常、低利の貸与奨学金で、返済が必要です。第一種奨学金は、比較的低い利息で提供されることが多く、返済条件が比較的柔軟です。
- 第二種奨学金: これも貸与奨学金の一種ですが、第一種奨学金と比べて貸与条件や利息が異なる場合があります。第二種奨学金は、より多くの資金を必要とする学生や、特定の基準を満たす学生に提供されることがあります。
- 入学時特別増額貸与給付金: これは特定の条件を満たす新入生に対して提供される、一時的な追加支給のことです。入学時に特に経済的な負担が大きい学生を対象に、通常の奨学金に加えて一定期間増額された資金が支給されます。
奨学金を利用できる進学先は?
日本国内の大学・短期大学・専修学校(専門課程)が対象です。
給付奨学金
だれが申し込めるの?
2024年度に大学等へ進学する希望を持っていて、次の(1)又は(2)のいずれかに該当する人が申し込めます。
(1) 2024年3月に初めて高等学校等(本科)を卒業予定の人
(2) 初めて高等学校等(本科)を卒業後2年以内の人
採用の基準は?
学力・家計(収入・資産)の両方の基準を満たす人が対象になります。
学力基準 次の1・2のいずれかを満たす人
1 高等学校等における申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上
2 1に該当しない場合、将来、社会で自立し、及び活躍する目標をもって、進学しようとする大学等における学修意欲を有すること
家計基準 次の1・2の両方を満たす人
1 収入基準・・・申込者(生徒)・生計維持者(父母等)の所得等に基づき住⺠税非課税又はそれに準ずる 世帯と認められること(次ページの目安参照)
2 資産基準・・・申込者(生徒)・生計維持者(父母)の資産の合計が一定額未満(※) ※生計維持者が1人の場合:1,250万円未満、生計維持者が2人の場合:2,000万円未満
いくら支給されるの?
奨学金の支給額は、世帯の所得に基づいてI〜IIIの区分に分かれます。
家計基準を満たすか知りたい
「進学資金シミュレーター」を使って家計基準に該当するか試算することができます。
進学資金シミュレーター https://shogakukin-simulator.jasso.go.jp/
貸与奨学金と何が違うの?
- 原則として返還不要な奨学金です。
ただし、給付奨学金は、意欲と能力のある学生に勉学に励んでもらうために支給するものなので、学業成績が基 準を下回る場合や退学などの処分を受けた場合には、奨学金の支給が打ち切られ、返還が必要になることがあります。 - 進学先に条件があります。
給付奨学金を利用できる進学先は、国又は地方公共団体から給付奨学金の対象となることの確認を受けた学校が 対象です。 給付奨学金の対象となる確認を受けた学校一覧については、2ページをご確認のうえ、文部科学省のホームペー ジよりご確認ください。 - 授業料・入学金の減免が受けられます。
給付奨学金の支給を受ける奨学生は、授業料・入学金の減免も同時に受けることができます。 別途、進学先の学校で手続きが必要ですので、忘れずに進学先の学校に問い合わせてください。 - 定期的に在籍報告を行う必要があります。
給付奨学生が学校に在籍していることを確認するため、年に2回、在籍報告の手続きを行います。 手続きが行われない場合は、給付奨学金の振込みが停止されます。 - 自宅外月額を希望する場合は、「自宅外通学」であることを証明する書類を提出しなければいけません。
「自宅外通学」を選択する場合でも、初めは自宅通学の月額が振り込まれます。自宅外月額の振込みは、進学後 に「自宅外通学」であることを証明する書類(アパートの賃貸借契約書のコピー等)を提出し、不備なく審査が 終了した後からになります(審査終了後の奨学金振込日において「自宅外通学」が認められた月からの差額がま とめて振り込まれます)。
※進学先が定める期限までに「自宅外通学」であることの証明書類等を提出し、かつ、進学届で「自宅外通学」を選択した人は、所定の期 限までにJASSOでの書類審査が不備なく終了した場合、当初から自宅外月額が振り込まれる場合があります。 - 毎年支給額の見直しがあります。
進学後も、毎年家計状況を確認し、10月に支給額の区分が見直されます(見直し後、支給の対象外となることも あります)。
給付奨学金
だれが申し込めるの?
2024年度に大学等へ進学する希望を持っていて、次の(1)又は(2)のいずれかに該当する人が申し込めます。
- 2024年3月に高等学校等(本科)を卒業予定の人
- 高等学校等(本科)を卒業後2年以内の人
採用の基準は?
学力・家計の両方の基準を満たす人が対象になります。
学力基準
- 第一種 高等学校等における申込時までの全履修科目の評定平均値が5段階評価で3.5以上
- 第二種 高等学校等における申込時までの全履修科目の学習成績が平均水準以上である等
家計基準
- 生計維持者(父母)の年収が収入基準以下である。
いくら借りられるの?
家計基準を満たすのか知りたい!
「進学資金シミュレーター」を使って家計基準に該当するか試算することができます。
進学資金シミュレーター https://shogakukin-simulator.jasso.go.jp/
給付奨学金と何が違うの?
- 返す必要のある奨学金です。
貸与奨学金は、「もらう」ものではなくあなた自身が「借りる」ものです。 あなた本人が、将来、返還していく義務を負います。 - 保証を付ける必要があります。
申込時に機関保証又は人的保証(8ページ参照)のいずれかを選択し、保証を付ける必要があります。 ※海外大学では、機関保証・人的保証の両方に加入する必要があります。 - 貸与中も月額を変更できます。
貸与を受けている途中で月額を変更することもできます。返す時の負担などを考え、学校生活に必要となる適切な金額を選択しましょう(第一種奨学金は、通学形態や 併せて給付奨学金を利用している等の状況により、一部制限がある場合があります)。
申込みから採用までの流れ
大学等へ進学前
- 春〜 高等学校等から申込関係書類を受け取る
- 在籍する高等学校等を投資て申し込みを行います。
- 春〜 申込手続き
- 1. インターネットで申し込む
2.マイナンバーを JASSO に直接提出(郵送)
3. 申込書類を学校に提出
※申込期限については、必ず在籍する高等学校等に確認してください。
- 秋〜冬 「採用候補者決定通知」の交付
- ※奨学金の申込みを行った高等学校等を通じて交付するほか、インターネットでも確認できます。
大学等に進学後
- 春〜 「進学届」の提出
- 1.「採用候補者決定通知」を進学先の学校に提出
2. インターネットで「進学届」を JASSO に提出
- 奨学生として採用・通知
- 奨学金の振込開始
- 返還誓約書の提出
- ※貸与奨学金のみ
- 支給額の見直し
- ※給付奨学金のみ
- 毎に2回 在籍報告の手続き
- ※給付奨学金のみ
※給付奨学生が学校に在籍していることを確認するため、年に2回、在籍報告の手続きを行います。
※手続きが行われない場合は、給付奨学金の振込みが停止されます。
- 毎 年 冬 頃 「奨学金継続願」の提出
まとめ
この記事では、日本学生支援機構が提供する奨学金について、給付型奨学金と貸与型奨学金の違い、さらに奨学金が利用できる進学先について詳しく説明しました。
学びたいけれども経済的な理由で躊躇している方々へ、これらの奨学金制度は大きな支援となり得ます。
是非、自分の将来のために、これらの奨学金制度を活用してみてください。
教育は価値ある投資です。自分の夢を実現するための一歩として、奨学金の利用を検討してみませんか?
ここまで記事を読んで頂き、ありがとうございます。
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